(2025/6/7 公開)
今年もまた夏が近づいてきました。近年の夏の暑さは私には非常に厳しいもので、恐怖すら覚えます。この暑さの中でどう生きていけばよいのか、気候変動でますます暑くなるとして、一体どうなってしまうのだろうか、そんなことを思います。
今後に、気候変動を取り扱った研究をしてみたいと思っているのですが、その第一歩として、つくばの気象観測データの基本的な項目を整理してみました。
年平均値の変動
1921年~2024年の間の、気温(平均気温・最高気温・最低気温)、降水量、日照時間、最深積雪をグラフに整理してみました。併せて、前30年平均値を算出し、グラフに重ねています。以下のようなことが読み取れるかと思います。
- 平均気温は、年々、わずかに上昇している。
- 最高気温は、2000年ころまでは横ばいだったが、それ以降上昇している。
- 最低気温は、年々上昇しており、平均や最高と比べて上昇幅が大きい。
- 降水量は、ほぼ横ばいだが、2000年ころまでやや減少傾向にあり、その後に増加に転じている。
- 日照時間は、2000年ころまでやや減少傾向にあり、その後はわずかに増加傾向にある。
- 最深積雪は、年によるばらつきが大きい。年々減少傾向にあり、特に近10年程度は減少傾向が強い。

気温の推移

降水量の推移

日照時間の推移

最深積雪の推移
月別の変動
季節によっても変動傾向が違うのでは?と思い、2月(冬)と8月(夏)を比較してみました。冬の気温の上昇のほうが、昔から継続しているようです。特に最低気温で顕著ですね。一方、夏の気温の上昇は、昔から徐々に上がってきているわけではなく、最近10年くらいでグッと上がってきてるように見えます。

気温の推移(2月)

気温の推移(8月)
まとめ
気候変動はもう当たり前のように言及されていますが、実際にグラフを描いて眺めてみると、自分事として捉えられるほか、新しい発見もあるように思います。日本では気象庁による観測が長年にわたり続けられてきており、また過去のデータを入手することができ、誰もがデータに触れることができます(多くの方々の努力の成果と思います。当たり前のことではありません)。
もうすぐ夏がやってきますが、グラフを描いてみると、近年にグッと気温が上がっていることがわかりました。今年もきっと暑い夏になるのでしょう。どうか、ほどほどの暑さであってくれ、と願うばかりです。
参考サイト
- 気象庁 過去の気象データ検索 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
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